***論文番号: 05015[#uf79b429] **待ち行列ネットワークにおけるユーザの意思共有を取り入れた混雑情報システムの効果 [#vb9fb26f] ***概要: [#ef6bc752] 本稿では,ユーザの意思共有を取り入れた混雑情報システムを提案し,全体の混雑の緩和の効果を検証する.そのシステムでは現時点での混雑状況に加え,各ユーザから集めたそれぞれの次の目的地を情報として他のユーザに提供する.つまりユーザ間で次にどこへ行くという意思を共有する.このユーザ間の意思共有は一般的な混雑情報システムにおいて起こりうる,ユーザが目的地を選択してから実際にその場所に到着するまでに時間的な遅れの問題を解決するものである.このシステムを複雑な待ち行列ネットワークに適用した結果,このシステムはスケールフリーネットワークにおけるハブのように混雑しやすい状況において特に効果的であった. ***キーワード: [#l4671c69] multi-agent simulation, queueing system, information sharing, network topology ***査読表明: [#abec1b87] -【相馬, 2005-08-17 (水) 09:15:24】査読します。 - 館 健太郎(2005/08/16, at 20:36) -【苑田, 2005-08-18 (木) 12:30:28】査読します。 ***査読結果:【氏名,日時】をヘッダーに付けて,下に書き足してください. [#c398c96b] 【相馬,2005-08-20 (土) 12:06:05】~ - 論文の主張に対するコメント -- 本稿は、理論面や実用面においても、非常に重要な研究だと考えられる。本稿の主張の一つは、端的に述べると、混乱情報の提示が有効であり、特に、スケールフリーネットワークに対して効果を発揮するということである。だが、現在では、一口にスケールフリーネットワークといっても、クラスター係数の分布と階層性、各種の中心性、その他各種の量の解析を通じて、いくつかの種類に分類できることが解っている。したがって、現段階で、「スケールフリーネットワークに対して効果的」とくくって結論するのは早すぎると考えられる。また、単に、次数分布がベキ分布に従うということよりも、中心性の方が、ネットワークのパフォーマンスを議論する際に重要となる場合もある。そのため、もう少し現実を反映したモデルを用いてネットワークを構成し、シミュレーションを行うことも必要だと思われる。また、本稿のシミュレーション結果として、各ネットワークの特徴による顕著な違いが見られないといった結果が出ているが、そもそもノード数100程度で、レギュラーネットワーク以外のネットワークにおいて顕著な違いが出るのだろうか? また、Watts-Strogatzの論文では、レギュラーネットワークからスタートし、エッジをつなぎ変えることによって、スモールワールドネットワークやランダムネットワークを作成している。Watts-Strogatzの論文では、スタートとなるレギュラーネットワークのノード数をnとし、各ノードが持つエッジ数をkとした場合、n >> k >> ln(n) >> 1 という条件が必要だと述べられている。したがって、本稿で用いたネットワークが、この条件を満たしているかどうかは、非常に微妙だと思う。 - 発表において議論したい内容 -- 特になし - 論文の記述における疑問点など -- 本稿で用いたランダムネットワークとは、Erdos-Renyiのランダムネットワークなのか、Watts-Strogatzのランダムネットワークなのか? -- 本稿で用いたスケールフリーネットワークは、どのアルゴリズムを用いたのか? Albert-Barabasiのモデルか? -- p.4,右1行目以降の携帯端末の説明箇所:「各エージェントが持つ携帯端末の機能は以下の4通り」と述べ、その機能を列挙している。この部分を読むと、1つの端末には4種類の機能があると思ってしまう。だが、その後に、「ネットワーク上にはこれら4種類の携帯端末を持つエージェントが存在し...」という記述が続く。この部分では、各携帯端末が4種類あると言っていて、前に述べている内容と矛盾していて、混乱する。 -- なぜp=0.1としたのか? 本来ならば、Watts-Strogatzの論文でなされているように、平均経路長やクラスター係数を計算してスモールワールドかどうか判定すべきではないか? - 論文をよくするためのポイント -- p.1,概要,2行目:「そのシステム...」→「このシステム...」 -- p.3,3.3節の上7行目:総待ち時間の定義式の二重和の中で、w_{ji}→wt_{ji} -- p.5,3行目:平均待ち時間の定義式の二重和の中で、w_{ji}→wt_{ji} 【氏名,日時】~ - 論文の主張に対するコメント -- ... --- ... - 発表において議論したい内容 - 論文の記述における疑問点など - 論文をよくするためのポイント 【氏名,日時】~ - 論文の主張に対するコメント -- ... --- ... - 発表において議論したい内容 - 論文の記述における疑問点など - 論文をよくするためのポイント